【大腸炎】 治療

1. 感染性腸炎と診断された場合
治療は、感染性腸炎の原因菌もしくはウイルスに基づき、まずは感染症の治療を優先してください。感染症が完治してから、オプジーボ、ヤーボイの再投与を検討してください。
2. 大腸炎、下痢と診断された場合
数日単位で、症状が重症化することがありますので、できるだけ早く診断を行い、重症度に応じた治療を行ってください。下記図のアルゴリズムを参考にして、適切な処置を行ってください。
一般的な潰瘍性大腸炎の場合は、5-アミノサリチル酸(ASA)による治療も行われますが、オプジーボ、ヤーボイによる大腸炎、下痢の治療は、ステロイドの投与が中心となり、Gradeによってステロイドを増量したり、ステロイドが著効しない場合は、速やかにインフリキシマブの投与を検討します。
下痢の重症度によっては絶食補液の施行など、補液療法も検討してください。絶食補液療法による腸管の安静の確保、便の回数、量、性状や腹部症状の観察を行ってください。食事再開時は、症状の確認を行いながら、食事形態を徐々に上げるようご配慮ください。
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