【副腎皮質機能低下症】 病態・発現状況: 副腎クリーゼについて
副腎皮質ホルモンの急激な絶対的・相対的欠乏により低血糖、意識障害、ショックなどの症状を呈し、放置すると致命的な状況に陥ることがあります。原因は多岐にわたりますが、①既知・未知の慢性副腎皮質機能低下症例に種々のストレス(感染、外傷など)が加わりステロイド需要が増加した場合と、②治療目的で長期投与中のステロイドが不適切に減量・中止された場合の発症が多いとされています。
オプジーボ、ヤーボイ投与によるirAEの対処では、ステロイドによる治療が基本となります。
・副腎クリーゼを疑う症候と検査所見
1.脱水、低血圧、原因不明のショック
2.食欲低下、体重減少、嘔気、嘔吐、下痢
3.原因不明の腹痛、急性腹症
4.原因不明の発熱、関節痛
5.予期せぬ低血糖
6.低ナトリウム、高カリウム血症
7.貧血、好酸球増多
8.高カルシウム血症、BUN上昇
9.色素沈着、白斑
キーワード:内分泌障害,副腎皮質機能低下症,副腎クリーゼ
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