【1型糖尿病】 治療: 1型糖尿病(劇症1型糖尿病を含む)および糖尿病ケトアシドーシス(DKA)の治療

初期対応
・1型糖尿病と診断されるか、あるいはそれが強く疑われる場合には、直ちにインスリン治療を開始してください1)
・ケトーシスの場合やケトアシドーシスの可能性が高い場合、意識障害が疑われる場合は、糖尿病ケトアシドーシス(DKA)の治療を行ってください(下記参照)
糖尿病ケトアシドーシス(DKA)の治療2-4)
1.輸液による脱水の補正
体重の変化から脱水の程度を大まかに推定し、直ちに生理食塩水点滴静注(500~1,000 mL/時)を開始してください。
最初の数時間は水分欠乏量により250~500 mL/時で輸液し、尿量を見ながら調節してください。
2.インスリンの補充
インスリンは少量持続静注法が原則です。0.1単位/kg体重/時で持続静注、もしくは速効型インスリンを0.1単位/kg体重
静注後、0.1単位/kg体重/時で持続静注してください。
3.電解質(カリウム)の補正
血清カリウムが5.0 mEq/L以下のときは輸液によりカリウムを補充し、適切に濃度を維持してください。
重炭酸塩(HCO3-)によるアシドーシス補正は、pH7.0以上では原則として行わないでください。
・治療開始後、血糖値と電解質は1時間ごとに測定します。1時間に50~80 mg/dLの血糖低下を目標としてインスリン投与量を増減し、血糖値が250 mg/dL未満になったら、生理食塩水を5~10%ブドウ糖輸液に切り替え、インスリンも減量(速効型インスリンを0.02~0.05単位/kg体重/時で投与)してください
キーワード:内分泌障害,1型糖尿病,糖尿病ケトアシドーシス,継続治療,対処法Q&A,日本糖尿病学会
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