irAEの適切な対処法

診断方法鑑別すべき疾患

感染症

薬剤性の肺障害を診断する上で、感染症の存在を否定することは重要なポイントです。特に、重い症状を呈している場合には、感染症かどうかの判断を早急に行う必要があります。薬剤性肺障害の治療にはステロイド投与が用いられますが、ステロイドの重要な副作用として感染症の誘発があります。感染症を併発していると考えられる場合には積極的に抗菌薬の使用を検討してください。

なお、オプジーボの投与中に結核やニューモシスチス肺炎を発症したケースが報告されています2,3)

原疾患の増悪

肺癌などの悪性腫瘍では、癌性リンパ管症や悪性腫瘍そのものの進展との鑑別が必要となります。特に、広義間質陰影が目立つ例では、癌性リンパ管症との鑑別が重要です。
原疾患の増悪を除外するため、可能な限り経気管支的肺生検(TBLB)を実施することが望ましいです。TBLBのような小検体でも、的確な部位から採取されていれば、好酸球浸潤や組織パターンの混在など薬剤性肺障害の所見を得ることが可能です1)

  1. 日本呼吸器学会 薬剤性肺障害の診断・治療の手引き作成委員会 編、薬剤性肺障害の診断・治療の手引き 第2版、2018年、株式会社メディカルレビュー社
  2. Fujita K, et al. J Thorac Oncol. 2016; 11(12):2238-2240
  3. 小野薬品工業:海外第Ⅲ相(CA209057)試験成績(社内資料) 承認時評価資料

治療