【劇症肝炎・肝不全・肝機能障害・肝炎・硬化性胆管炎】 臨床からの実例 (症例③~④)

症例③ オプジーボ投与終了後、ヤーボイ投与により肝機能障害を発症した症例
年齢、性別:50歳代、女性
原発:悪性黒色腫(鼻腔)
転移部位:膵転移
合併症:高血圧
既往歴:なし
・治療歴
・専門医からのコメント:
本症例は、オプジーボ投与中に原疾患が増悪したためヤーボイへ治療変更し、投与後16日目に重篤な肝機能障害を発症した症例である。肝機能障害の頻度は、オプジーボからヤーボイへ変更した場合の方がその逆の場合に比べて頻度が高く、併用療法とはほぼ同等の頻度であることが報告されており、併用療法と同様の注意が必要である。本症例ではステロイドのみではコントロール不良で、適応外使用のミコフェノール酸モフェチルの追加により肝機能異常の改善が得られた。
キーワード:肝機能障害,肝炎,臨床からの実例,肝胆道系酵素上昇,硬化性胆管炎
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