【重症筋無力症】 治療

フロー(図)を参考にして、適切な処置を行ってください。
・筋力低下、眼瞼下垂、呼吸困難、嚥下障害、CKの上昇、心電図異常、血中および尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には、オプジーボやヤーボイの投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
・抗コリンエステラーゼ剤の投与、ステロイドの投与、免疫抑制剤の投与、血液浄化法、免疫抑制療法等を検討してください。
・呼吸困難がある場合には、必要に応じて挿管を検討してください。
一般的な重症筋無力症の治療法を表1に示します。重症筋無力症は自己免疫疾患であるため免疫治療が基本となります。重症筋無力症に対するステロイドの有効性を検証するランダム化比較試験はありませんが、実臨床ではスタンダード治療として広く受け入れられています。また、ステロイド治療の開始時期についてのエビデンスは限られていますが、通常、ステロイドは早期から使用されています。ステロイドパルス療法は効果発現が早いとされますが、一過性の初期増悪を伴うため、注意が必要です。
キーワード:重症筋無力症,心筋炎,筋炎,治療法,免疫治療
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- オプジーボ 適正使用ガイド