【心筋炎・筋炎】 治療

フロー(図)を参考にして、適切な処置を行ってください。
・筋力低下、呼吸困難、嚥下障害、CKの上昇、心電図異常、血中および尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には、オプジーボやヤーボイの投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
・ステロイドの投与等を検討してください。
一般的な心筋炎に対する急性期管理と治療は、①原因に対する介入、②血行動態維持、③炎症性物質に起因する心機能抑制からの解放(免疫抑制療法)の3つに集約されます。心筋炎の原因が薬剤であると疑われる場合、その投与を中止します3)。心筋炎の急性期には心原性ショック、房室ブロック、心室頻拍、心室細動、心静止などに陥ることがあるため、循環と呼吸動態による心肺危機管理が必要です。炎症性物質を抑制する方法としてステロイドパルス療法が有効とされますが、その評価は定まっていません3)。同様に、大量免疫グロブリン療法は心筋炎モデル動物での有効性が報告されていますが、ヒトにおける臨床的な効果は立証されていません3)。
キーワード:重症筋無力症,心筋炎,筋炎,治療,急性期管理
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- オプジーボ 適正使用ガイド